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家族の事で悩んでいる

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家族の事で悩んでいる

精神疾患や心の病気、発達障害(神経発達症)のある家族や身近な人(本人)を支える家族や周りの人は、大きな悩みを抱えがちです。

症状への理解が難しく、どう接すればよいのか迷ったり、支援が十分でないと感じたりすることも多くあります。

強い責任感や罪悪感がある一方で、誰にもわかってもらえない孤独感が強くなることもあります。

本人を思う気持ちと、支える側の疲れや無力感が重なり、心身ともに消耗してしまうことも少なくありません。

支える人にも、支えられる時間や安心して相談できる場を持つことが心身のサポートになります。

共依存

共依存とは、身近な人との関係の中で「相手を助けること・支えること」に自分の価値や生きがいを感じ、自分自身を後回しにしてしまうような関係のあり方をいいます。

共依存の方の心には、「人を思いやる力」や「相手のために何かをしてあげたい」という優しさがあります。

そしてそれが過剰に働きすぎた結果として共依存関係になります。

その背景には、愛されたい気持ちや、見捨てられたくない不安、そして関係を守りたいという強い願いが隠れていることもあります。

共依存は「ダメな人」だから起こるのではなく、むしろ相手を大切にしようとする気持ちの延長線上にあるものなのです。

ただ、その優しさが自分を犠牲にする形になってしまうと、心や身体に大きな負担がかかってしまいます。

カサンドラ症候群

カサンドラ症候群とは、発達障害を持つパートナー(夫・妻・恋人など)との関係の中で、深い孤独や心理的な苦しみを感じている状態です。

パートナーに話しても分かってもらえない、共感してもらえない、サポートしてもらえないことで、日常的に自分だけが我慢しているように感じたり、そのことを周囲に相談しても理解されないと感じる体験が積み重なります。

その影響で、慢性的な疲れ、不眠、不安、抑うつ、絶望感が強まったり、動悸や過呼吸などの身体症状が現れる場合もあります。

感情の起伏が鈍くなったり、逆に過敏になったりすることも特徴的です。